蒲鉾職人　味ひとすじ　其の五

蒲鉾職人　生産部　主任　磯辺晴記

おいしくて安全なかまぼこを提供するため　自分の健康管理も気をつけています

　かまぼこを作って今年でちょうど29年になります。親戚の紹介で大阪の昔気質の職人さんのもとで修業し、経験をつみました。8年前からハトヤの生産部で主任を務めています。かまぼこづくりで一番大切な、すり身の味付けの責任者です。
　どこが難しいのかとよく聞かれますが、すり身の状態、塩の量、練り加減・・・何一つ気が抜けません。どれが欠けてもハトヤの味になりません。毎日、味見をしますが、自分の体調に左右されてはいけないので、健康管理にも気をつけています。

　ハトヤの製品の中でも、特に「献上」と「天守」が好きです。グチを主原料につなぎの澱粉を全く加えず、焼き抜きという製法で作っています。昔ながらの手のかかる製法ですが、職人がひとつひとつ、低温でじっくり焼き通します。風味がよく、弾力があっておいしいですよ。

　これからは、もっと若い人にも食べてもらえるような、新しいかまぼこを開発することを考えています。楽しみにしていてください。

【店舗】　かまぼこのハトヤ