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姫路文学館

姫路文学館って?

姫路文学館は、姫路を中心とした播磨ゆかりの文人たちを顕彰し、資料の収集および調査、研究を行うとともにあらゆる文学活動の拠点とすることを目的に、平成3年(1991年)4月、市制百周年事業の一環として開館した博物館施設です。国宝姫路城の北西に位置し、建築家 安藤忠雄 氏の設計によるユニークなデザインが古い町並みに新しい風景を添えています。

姫路文学館の特別展・企画展のお知らせ

企画展「没後40年記念 歌人安田青風展」 NEW

企画展「没後40年記念 歌人安田青風展」
みづからの歩幅で歩くほかはない道にさく花たんぽぽ・すみれ

兵庫県揖保郡太子町生まれの歌人安田青風。わずか十四歳にして小学校の准訓導(教員)となって間もなく短歌を作り始め、八十七歳で亡くなるまで、七十年以上にわたり歌とともに生涯を送りました。その人生は、明治から昭和に至る激動の時代のなかで常に歌を通して自らの心に向き合い、真理を求めつづける「歌の道」というべき、真摯な姿勢に貫かれていました。

十四歳の時に出会った初恋の少女と結婚するまでの青春期。師範学校時代の青風は、三木露風ら中央の詩人たちと交流し、その苦しい恋を多くの詩歌に詠んだ早熟な投稿少年でした。

二十一歳で教職に就き、大正デモクラシーのさなか、ペスタロッチやデューイを理想とする新しい時代の教師として先頭に立ち、社会教育、生涯教育を啓蒙するため、赴任した各地で果敢に行動した壮年期。

そして終戦。既に五十代を迎えていた青風は、荒廃した人々の心に、短歌によって灯をともすべく、再びいち早く行動します。昭和二十一年、長男章生(一九一七-一九七九)とともに歌誌「白珠」を創刊。「知的抒情」を掲げた同誌の成長は、青風のその後の生き方を如実に物語っているといえます。

「一燈園」の創始者である西田天香や、石丸梧平、真渓涙骨ら宗教家とも交流し、生得の求道精神を磨き上げていった青風の歌には、年齢を重ねるごとに思想性が深まり、そこに老境のユーモアや軽みが加わって独自の歌の世界をひらきました。

教え子の一人であった随筆家の岡部伊都子は、青風を「清澄な風のように、透明な存在」と評しました。その名のとおり「青い風」のように多くの詩心を揺り動かした歌人がこの世を去って四十年。その豊かな人生の遍歴と味わい深い歌の魅力に迫ります。

【会期】2023年1月14日(土)~3月26日(日)

詳しくは 公式ホームページをご覧ください

姫路文学館

姫路文学館の外観写真
所在地
〒670-0021 姫路市山野井町84番地
電話番号
079-293-8228
FAX
079-298-2533
開館時間
10:00-17:00 ※入館は16:30まで
休館日
毎週月曜日(休日の場合は開館)、休日の翌日(土日の場合は開館)、年末年始(12月25日~1月5日)
バスで

【1】JR・山電姫路駅前の神姫バスターミナル9・10・17・18番(一部停車しない系統がありますので、ご確認ください)乗り場から乗車約6分「市之橋文学館前」下車→北へ徒歩約4分

【2】城周辺観光ループバス「清水橋・文学館前」下車→西へ徒歩約3分

お車で

【1】姫路バイパス「中地ランプ」下車→北東へ約15分

【2】山陽自動車道「姫路西I.C」下車→南東へ約25分「姫路東I.C」下車→南西へ約25分

【3】中国縦貫自動車道「福崎I.C」より播但連絡自動車道「砥堀ランプ」下車→南西へ約25分

【4】国道2号線より、大手前通りを北上→姫路城前を西へ約700m→野本眼科の角を右折約200m

※駐車場(50台・無料)※大型バスでご来館の場合は事前にご連絡ください

姫路文学館の取材日記
特別展取材日記「こころ」から百年 夏目漱石

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