株式会社マインズ 代表取締役
社会保険労務士
人材派遣会社で経験を積み、近畿エリアを統括するマネジメント職まで務めた後に独立。2008年10月、姫路市で株式会社マインズを設立する。2011年、社会保険労務士事務所を併設。人材派遣から雇用コンサルタントまでトータルに「雇用」を扱い、専門性をもった企業として評価を高める。2014年6月、姫路市から運営委託を受け、厚生労働省の就労支援事業の一環として「ひめじハタラク支援センター」を開設。
―――昨年には、「ひめじハタラク支援センター」開設されていますが、行政との連携した就労支援にも力を入れておられるそうですね。
「ひめじハタラク支援センター」は、厚生労働省の就労支援事業の一環として、姫路市が新たに実施した支援制度によりスタートしました。様々な理由から就労が困難で、生活が困窮されている方に向けた、「生活・社会・就労」の3つの自立支援を行う施設です。ここでは、仕事の探し方、パソコンの研修、面接の練習などの、就労に結び付けるためのサポートを行っています。
この他にも、若年層向けの就労支援プログラムや、姫路市ジョブトライアル事業など、行政と連携した雇用の創出にも携わっています。―――就職セミナーや就労支援などで様々なお話をされていると思いますが、これからの未来を担う若い方にどんなことを思われていますか?
新卒や第二新卒などの就職セミナーや、弊社の新入社員研修などでよくお話しするのですが、大学卒業から65歳で定年退職するまで、人には働ける時間がいくらあると思いますか。週5日間、1日8時間の平均的な働き方をしている人で、残業も入れると約10万時間あると言われています。
10万時間というのは、途方もない時間ですよね。一つのことに取り組んだとしたら、達人にもなれる時間ですよね。この時間があれば、いくらでも失敗してやり直せると思いませんか。
私は社会保険労務士の資格取得の為に3年を費やしたのですが、その勉強の時間は約900時間です。たった0.9%なんです。
お金は不平等かもしれません。しかし、時間は誰にでも平等にあります。この膨大な時間を有意義に使うか、ただ単にやり過ごすか、それによって人生は大きく変わってきます。―――そうお聞きすると、自分がいろんなことにチャレンジできそうに思いますね。
また、「なぜ働くのか?」を考えてほしいと思っているんです。
お金の為、自分にあった仕事を探すため、人それぞれの理由があるでしょう。でも、お金の為だけなら、もっと稼げる方法がいくらでもありますよね。自分に合ったものを探すなら、もっと自由な職業もあると思います。
でも、それを選択せず、会社員としてどこかの企業に所属しようとするのはなぜでしょうか。人は“働く”を通して、なりたい自分があるのだと思います。社会における自己説明の為に、「社会人」として生きていくことを求めているんだと思います。
それを選んだからには、社会人としての幸せを見つけなくてはならないですよね。
「いい仕事がない」「この会社はあわない」と嘆くのではなく、企業に選ばれるように、まずは自分を磨いていくことが大切だと思います。―――あらゆる角度から“雇用”に対するアプローチをされている御社。まさしく“雇用”のスペシャリストですね!
設立当初から掲げていた「雇用の専門性を持った人材派遣会社です」と、自信を持てるようになったのは、つい最近のことです。社外の方からは「急成長中の会社」と言っていただくことも増えましたが、自分たちではまだまだだと思っています。いつも目の前に問題はあり、今もそれを一つずつクリアしていっているような状態です。私たちは、「今」に満足せず、前を目指し続けていきたいですね。
そして、「雇用のことならマインズ」と言われるように、人材派遣会社を越えた唯一の存在になりたいと考えています。