観光ルート
【室津の町並み散策】
室津は、古来より天然の良港です。帆船時代には瀬戸内海の重要な港として栄え、色々な伝説や悲話が残っている風光明媚な港町です。
また江戸時代には参勤交代の西国大名の上陸地として本陣が軒を連ねたことから「室津千軒」といわれました。
現在でも各所にかつての姿を見ることができます。
【賀茂神社】
岬の森に包まれた賀茂神社は、賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)を祀る古式の神社です。
5つの社殿と回廊・唐門は国の重要文化財に指定されており、本殿と拝殿が境内をへだてて建てられており、全国でも非常に珍しい形式となっています。境内のソテツの群生は県の指定天然記念物になっています。
【たつの市室津民俗館】
江戸時代に海産物問屋として富をなした「魚屋」の建物で、本陣・肥後屋の向かいにあり脇本陣としても
使用されていました。現在は資料館として修復され、県の重要無形文化財に指定されています。
【たつの市室津海駅館】
江戸後期に廻船問屋として富をなした豪商「嶋屋」の旧家を修復し、貴重な資料が展示されています。
館内では、室津を海の駅という観点からとらえ「廻船」「参勤交代」「江戸幕府」「朝鮮通信使」という4つのテーマに分かれています。
また、江戸時代の朝鮮通信使・大名に振る舞われた料理が再現され館内で食事ができます。(要予約)
【世界の梅公園】
瀬戸内海が一望できる風光明媚な景観を誇り、公園内には梅の原産地である中国種ほか日本、韓国、台湾といった国々の梅約340品種の梅が植えられています。また、中国風の展望施設「唐梅閣」、梅資料館「尋梅館」などがあり異国情緒を味わうことができます。
梅の開花時期/2月~3月
【夏越祭り】
賀茂神社で行われる夏越祭りは、宝永年間疫病が流行し、人々が太鼓を激しく叩いて悪疫を祓ったのが起源であるといわれています。
米俵、酒樽、張り子の魚を乗せた3台の屋台が町内を練り進み、ぶつかり合いを繰り返しながら、賀茂神社へと到着します。
夜になると神を乗せた御座船を先頭に提灯で飾った各組の船が出航し、太鼓を打ち鳴らしながら港を三周し、沖に出ると船中大祓の神事が行われ、人々の穢れを移した人形(ひとがた)を海に流し一年の無病息災を祈ります。
【小五月祭り】
毎年4月の春休みの終わった最初の日曜日に、高校生や小中学生が衣装を着て、この祭りが行われます。
この祭りは平安中期、室君という遊女がいたころに神前で歌舞を奏して神意を慰めたのが始まりとされ、現在に至っています。
このときに歌われている「棹の歌」(県重要無形民俗文化財)は、宮尾太夫という人の作といわれ、現在は、歌だけが引き継がれています。
「棹の歌」は、時代の移るにつれ古来の形が崩れはじめていましたが、近年に元歌の譜面が見つかり明治初期まで伝えられていた難解な楽譜が解読され、平安時代の曲が復元されました。「棹の歌」は、謡いものの原型をとどめた音楽史上貴重な曲とされています。
【八朔のひな祭り】
室津では古くから八朔(旧暦8月1日)にひな祭りの風習があります。その由来は永禄9年(1566)の室山城の落城の悲劇と関係があるとされています。「室津追考記」によると、永禄9年1月11日の室山城主浦上正宗の弟の宗景の結婚式の夜に、かねてより対立関係にあった龍野城主赤松攻秀の急襲にあい、花嫁は奮戦むなしく討死し、正宗は自害しました。
室津の人々はこの悲劇を悲しみ、非業の死を遂げた花嫁の鎮魂のために3月3日ではなく、半年遅れの八朔にひな祭りを行なうようになったと
いわれています。
【龍野城】
龍野城は鶏籠山山頂の山城と現在の地の平山城の二期に分けられます。山城は約五百年前、赤松村秀によって築かれ四代続きましたが、天正五年豊臣秀吉に開け渡しました。
その後山麓の平山城となり、数回の城主交代があって、寛文十二年に信州飯田から脇坂安政が入封しました。
昭和50年から5年の歳月をかけて再建された龍野城は現在残る絵図を参考にすべてが木造、土壁で建てられ、龍野地区のシンボル的存在となっています。
【聚遠亭】
松平定信が来遊した際、ここからの眺望を称え、「聚遠 (しゅうえん)の門」と呼んでからこの名がついたと言われています。
聚遠亭のある一帯は、龍野公園と呼ばれており、県下でも有数の桜の名所で、「一目三千本」と言われている春の桜の満開は見事なものです。また、秋には聚遠亭や紅葉谷(もみじだに)の美しい紅葉が見られます。
聚遠亭楽庵では、毎週土、日曜日(8月、1月は除く)に茶会を開催しています。
【龍野公園 桜並木】
鶏籠山西側一帯に広がる緑豊かな龍野公園は、県下随一の桜の名所で、「一目3千本」の桜が咲き誇ります。
桜の開花時期には、公園周辺で「龍野さくら祭」が開催され、多くの観光客が訪れます。
【龍野さくら祭】
4月上旬頃、龍野公園とその周辺を会場に、期間中の土日を中心に、龍野武者行列、ミスたつのお披露目、邦楽演奏会、民謡おどり、茶会などの様々なイベントが実施されます。
龍野武者行列は、ホラ貝と太鼓の音とともに勇壮な武者行列が龍野神社から出発し、城下町一帯を練り歩きます。騎馬武者、徒歩武者、子供武者など総勢300名の行列で華やかな時代絵巻を繰り広げます。
【龍野公園 紅葉谷】
鶏籠山西側一帯の山麓は、西播丘陵県立自然公園で龍野公園と呼ばれています。
紅葉谷の入口付近の楓は、木漏れ日を通さないほど茂っており、春の新緑、秋の紅葉の美しさは訪れる人の心を魅了します。
紅葉谷から坂を登りきると両見坂があり、ここから山陽自然歩道になっており、ハイキングに適しています。
【碑めぐり】
龍野からは多くの文学者が生まれ、彼らが今も語り継がれる多くの碑が点在しています。
「碑(いしぶみ)めぐり」と名づけられたマップには本竜野を中心にした地図も掲載されており、30以上の歌碑、句碑、詩碑などを写真と合わせて紹介されています。
このマップを片手に童謡の里・龍野の魅力をゆっくりと歩いて、また違った龍野の楽しみ方を発見してみてはいかがですか?
主な龍野市町観光施設や案内所などに置いてあります(無料)。