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姫路科学館 開館25周年記念特別展
「科学実験の今むかし
~旧制姫路高等学校物理実験機器コレクションから~」

姫路科学館 開館25周年記念特別展に行って来ました!

【特別展】科学実験の今むかし~旧制姫路高等学校物理実験機器コレクションから~
【展示期間】 2018年4月28日(土)~2018年5月27日(日)9:30~17:00
【場所】 1F特別展示室
【観覧料】 一般200円、小中高生無料
※休館日等は公式ホームページにてご覧ください。≫公式ホームページ

特別展会場取材写真

開館25周年を記念して、開催中の特別展では、全国的にも貴重なコレクションといわれる、旧制姫路高等学校(現 神戸大学)で使用された実験機器や史料が展示されています。


『“むかし”の実験機器と、現代の実験機器とのつながりとは』

『当時、進学率0.3%のなか、勉学に励んだ学生の熱意を、どのように感じるか』

現代の科学と照らし合わせることで、何が見えるか、何を感じるか、という内容となっています。


「学校の今むかし」
1923年(大正12年)に開校された旧制姫路高等学校では、科学の進歩に合わせ、最先端の科学教育が実践されていました。
教授も学生も、科学の発展に対する熱意は、びっしりと書きこまれた教科書やノートから見ることができます。
是非、ショーケースに顔を近づけてみてください。どんなことを考え、学びとろうとしていたか。手書きのメモを通して、感じてみてはいかがでしょうか。

特別展会場取材写真

「旧制姫路高等学校物理実験機器コレクション」
展示されている科学実験機器は、神戸大学に大切に保管されていたものです。

今はもう使用されていない当時の科学実験機器や道具は、どれも使いこまれていますが、とても丁寧に扱われていたことが見て分かります。

現代では「最新機器」として使われている“むかし”の「同じ原理の機器」は、どのようなものだったのでしょうか。
現在も使われている機器も展示されており、見比べることもできます。
「あ、ここの部品や形は同じ!」などの発見ができ、とても興味深かったです。

つながり展示シール

壁に掲示されているパネルや、ショーケースの中の説明プレートで、展示品の概要や当時の情報を知ることができます。
さらに、「つながり展示シール」が付いているものは、姫路科学館の該当フロアの内容に繋がっていて、より深く知ることができます。

写真の、「アナモルフォーシス」という聞き慣れない言葉ですが、
姫路科学館内に、該当する場所があります。
実は、自分が姫路科学館へ行くたびに立ち止まっていた場所だわかり、驚きました。
「アナモルフォーシス」がどこなのか、ご自身で確認してみてくださいね。

実験・体験コーナー 実験・体験コーナー

「学校の今むかし」「旧制姫路高等学校物理実験機器コレクション」に加え、実験・体験コーナーもありました。
平日は1回、土・日・祝日は2回行われ、実験機器を動かして、現象を見学することができます。
時間外でも、気軽に遊べる科学玩具も展示されています。この時は、小学生くらいのお子さんが一生懸命、遊んでいましたよ。



また、「宮本正太郎と火星観測」のコーナーでは、今年、火星が大接近する年ということで、火星のクレーターに名前が残る旧制姫路高等学校出身の宮本正太郎氏について展示されていました。

太陽コロナや火星を中心とした惑星気象学の研究をされた、有名な天文学者である宮本正太郎氏ゆかりの展示品は、 NASAのロゴが入ったものや、同氏が実際に使われていた望遠鏡レンズもあり、是非見ていただきたいです。
また、このコーナーの壁パネルも必見です。きっと、その内容に、皆様もビックリされると思います。

特別展会場取材写真

なお、会場では、平日1回、土・日・祝日は2回、特別展の見どころをスタッフが案内してくれる「ギャラリートーク」があります。

「小学生には分かりづらい内容かもしれませんが、親子で見学して昔の科学に触れ、今勉強していることと繋げてみてほしい」と、姫路科学館のスタッフの方がおしゃっていました。
また、「旧制姫路高等学校だった生徒たちと年齢が近い大学生にも、是非見てほしい」とのことです。

ご興味を持たれた方は、是非足を運んでみてください。
※写真は、取材のため特別に許可をいただいて撮影しています。