今回は、『革の里』会員のアークレザージャパン株式会社様をご紹介します 
昭和21年に創業し、姫路で天然皮革素材の製造・販売業を営む馬革専業タンナー様です 
アークレザージャパン株式会社様では、最大160cm×280cmサイズに印刷可能な『インクジェットプリント』ができます 
国内でもこれだけ大きな『インクジェットプリント』ができるのは、アークレザージャパン株式会社様と数えるくらいしかないとのことです 
▼こちらがそのインクジェットプリントした革です。

東京国立博物館からお借りした「風神雷神図」を馬革に印刷されたものです。
実際に触らせていただいたのですが凹凸感がなく、インクと革が一体となっている印象を受けました 

このように印刷感が革に出ないのは、水性顔料インクを採用しているからだそうです 
まず、顔料を採用している理由は、染料が色鮮やかだが色あせやすいのに対し、顔料には耐光性があり、長持ちする特徴があるから。
▼その例として見せていただいたのが、こちら。

実際に並べたカルタが印刷されているのですが、これは5年ほど前に作られ飾られたもの。
一年中ほとんど、太陽光の当たる窓際に飾ってあるそうですが、見てわかるように色落ちや色あせがなく耐光性に優れていることがわかります 
そして水性インクを使用している理由は、革の上にのった感がでてしまう溶剤インクとは違って、革の質感を損なわないのが水性インクだからだそうです。
革は長期間使っていただくものなので顔料を、そして、その革の質感を損なわないように水性インクを採用されているそうです 
『インクジェットプリント』他の特徴はというと・・・
◇省インク
その理由は、印刷工程にあります。
革の形を認識させてからプリントするので無駄なインクがほとんど発生しません。
◇デジタルデータをいただければ、印刷可能!
◇様々な加工技術と組み合わせることが可能!
こちらは、インクジェットプリントしたあとにクラッキング加工を施した革です。


このようにインクジェットプリントと加工技術を融合させることによって表現の幅が広がります。
▼こちらは芸術家の方の作品です。

印刷機が置かれているところにも案内していただきました 
▼こちらで『インクジェットプリント』の作業をされています。

この中で【革の形を認識 ⇒ 印刷データの調整 ⇒ 印刷】という作業が行われています。
▼障子にも印刷できるんですよ 

本日は、アークレザージャパン株式会社の寺越博之様にお話をお伺いしました 
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アークレザージャパン株式会社
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