普段から辺りの自然の様子を観察していると、季節ごとに鳥の種類も変化してくるのに気付くことでしょう。
鳥も環境に合わせて自分が住みやすい場所へと移動し、新しく来たり出て行ったりするためです。
鳥の中でも、1年中同じ地域にいる種類の鳥は「留鳥」 、季節ごとに国や地域を越えて移動する種類は「渡り鳥」 と呼ばれます。
その渡り鳥の中で、夏を日本で過ごすのが「夏鳥」 、冬を過ごすのが「冬鳥」 です。
ツバメは代表的な夏鳥ですね。
夏というにはちょっと早いんじゃないかと思えるかもしれませんが、夏を日本で過ごすために来るので、やってくるシーズンとしては今ぐらいがピッタリということです。
ツバメだけでなく、この季節になるといろいろな種類の夏鳥がやってきます。
そうした渡り鳥の様子や種類を観察している、播磨のバードウォッチングスポット「自然観察の森」からも、色々な夏鳥の到来報告が入ってくるようになりました。
自然観察の森は太市市の桜山貯水池の周囲にある自然観察公園で、留鳥から渡り鳥にいたるまで、多様な鳥の生息地になっています。
播磨に来る様々な夏鳥の中でも、注目したいのが「オオルリ」。
ルリ(瑠璃)の名前のごとく、背中がラピスラズリ のような青色をした鳥です。
(綺麗なのはオスだけで、メスは地味な茶色をしています)
大きさはスズメと同じか、少し大きいぐらいといったところで、小鳥の範疇に入るサイズです。
4月頃に東南アジアからやってきて日本で繁殖を行い、秋に帰って行きます。
夏になるとオスは綺麗な声で鳴き、その歌声によってウグイス、コマドリと共に「日本三大鳴鳥」に数えられています。 見た目も歌も綺麗なのがモテる男なのです。
よく見られるのは、川沿いのよく茂った森林で、湖のほとりの林などでも目にできます。
渡りの時期になると姿を見せることが多いので、4月と10月がチャンスです。
自然観察の森は環境が整っていて、ビジターセンターもあるので見つけやすいかもしれません。
身近な場所でもにやってきそうなポイントがあったら、目を凝らし、耳を澄まして、美しい鳥がいないかどうか探してみましょう。
投稿はケイでした。
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