~4日目~
今日、革の里会員の大昌さんの工場見学にいきました!
工場見学の様子は明日のブログに載せるので、楽しみにしておいてください!!
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革の里会員の有限会社大昌さんで、『革の陣羽織』を作成されました
陣羽織とは、羽織の一種で武士が陣中で鎧の上に着用した上着のことを言います
あの黒田官兵衛も陣羽織を着ていたのだとか。
普通、陣羽織は絹毛織物といった高級な生地が用いられるのですが、大昌さんは革で作成されました。
以前、革で法被を作成される機会があり、そのことから陣羽織も革で作ってみたいという会長の大垣昌義さんの考えがあったそうです。
さらにタイミング良く姫路市の産業振興課からの依頼もあったことにより『革の陣羽織』が実現しました
こちらがその『革の陣羽織』です
試行錯誤の上、この写真の真ん中の陣羽織が出来上がったそうです
初めは、制作するスタッフの方も作ったことのない陣羽織に戸惑いがあったそうですが、
大垣さんが現物の陣羽織を用意されたことにより制作がスタート。
現物の陣羽織を採寸し、色を合わせながら改良を加えていったそうです
最初に制作したのがこちらの陣羽織
型押しの革で作られています
次に作られたのが、こちらの陣羽織
アンティーク加工が施されています
そして、こちらが最終形の陣羽織です
芯を入れてしっかりとした形に仕上げました
現代の革の加工技術で、色や革の風合いの幅も広がっており、
デザインも古臭くない、現代風の陣羽織が出来上がりました
スタッフも着させていただいたのですが、思ったより軽くて何よりスーツにマッチしていました
「どんどん冒険をしていきたいですね」と、会長の大垣さん。
大昌さんのこれからの作品も楽しみですね
≫関連記事 『【革の里会員】有限会社 大昌』 ご紹介ブログはこちら
≫関連記事(革の里会員情報・イベント取材記事など)
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有限会社 大昌〒 6671-0256 姫路市花田町高木110 [地図]
TEL:079-285-3147
HP:http://www.daisho-horse.jp/
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はりまるしぇ「革の里」ページはこちら ⇒ http://harimarche.com/store/Kawanosato/
この度、『革の里』会員であり、姫路で天然皮革素材の製造・販売を営む馬革専業タンナーの「アークレザージャパン株式会社」様より、作られている革や、新商品をご紹介いただける事になり、話しをお伺いしました
昔ながらの白鞣し革はすべて手作業。伝統ある素晴らしい革だが、継続的な生産は難しい。
現代風にアレンジしてつくれないか・・・と考えられて出来たのがこちらの姫革。
和太鼓をイメージして作られたそうです。
最初はもっと白かったそうですが、天然皮革の特徴で、『黄変』という現象によって、黄色くなっています
日光や酸素の影響で置いていると色が変わるそうです。
2011年に制作された革ですが、良い具合に黄変していて、「味」が出ているように感じました
▼元々の革がこちら
次にご紹介いただいたのが、馬尻シュリンク:チョコと呼ばれる革です。
チョコレート色だからチョコなのだそうです
「シュリンク」と呼ばれる技術で、革を収縮させて「しぼ(シワ模様)」が強調されています。
こちらはチョコの裏側。
くっきり形が出ているのが「コードバン」と呼ばれる馬のお尻にあたる部分です
均一にシュリンクさせているのが特徴なのですが、この部分は他に比べかたいのでシュリンクさせるのが難しいそうです。
20枚から50枚の革を一度に染色するそうで、ここからお財布やバッグ、小物が出来上がるんですね~
最後にご紹介いただいたのが、馬の革を用いて作られた試作品の『2wayライダースジャケット』!
通常、ライダースジャケットはバイクに乗るときに着用するものですが、こちらのライダースはバイクに乗るもOK、普段着にもOKの2wayなのです!!!
転んだ時の防御はもちろん、摩擦による発火を防ぐので安全面もバッチリですね
こちらが後ろ姿。
『2wayライダースジャケット』は、オーダーメイドが出来るようになります!!
撮影させていただいた試作品はブラックですが、これからカラーのラインナップも増えていく予定だそうです。
これからが楽しみですね
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アークレザージャパン株式会社
〒671-0256 兵庫県姫路市花田町高木字山溝筋210 [地図]
TEL:079-223-3740
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革の里会員の『大﨑商店』様をご紹介します
『大﨑商店』さんは、先代が、播高皮革より独立し、昭和33年にゼラチン原料商として開業しました。
昭和52年 姫路革(白なめし)を製造しておられた故・宮本光秀さんより太鼓皮づくりの技を伝承し35年になりました。
今では、和太鼓の皮と武道具用の生皮(きがわ)の製造を行っています
現代式の作り方から古式の作り方まで、お客様のニーズに応じて皮作りをしてくださるのが特徴です
和太鼓の皮は、主に牛の皮が使われていますが、鼓をはじめ、特に甲高い音を鳴らす太鼓には馬皮が使われています
その作成工程を見せていただきました
①皮の選定、②_1 川晒(さら)し(②_2糠抜き)、③毛取り、④干す、という工程を経て和太鼓の皮となります
川晒し、糠抜きはどっちも、古式のやり方で、現在的なやり方はドラムによる薬品を使った脱毛方法を指します
市川の川晒しは特に高木地区独特の技法であるといわれております。
①皮の選定
皮を選別して、傷のないものを探すのが大変だそうです。
日本全国の牛皮の中から選定されます。
大きい太鼓は、一頭分の皮を一枚そのまま使用します。
②_1 川晒し(古式)
▼実際に川晒しをしている様子です
このように川に晒します。
皮にだんだん苔がついてくるそうです。
今のこの時期だと10日以上川晒しをし、毎日皮の様子を伺います。
②_2 糠抜き(古式)
太鼓皮では伝統的な糠抜きを見せていただきました。
ぬかにつけて発酵させます。
③毛取り。
かまぼこという台とせん刀を使って脱毛します。
綺麗にどんどん取れていきます
▼せん刀
▼かまぼこという台
④干す
皮を10日程度乾燥させます
▼商品になる皮
このようにして、薬品を一切使用せず和太鼓の皮が作られていきます
和太鼓の皮は白なのですが、見ていただいた通り商品になる皮は半透明の茶色でとてもカチコチです
和太鼓の皮は、太鼓に張るときに引っ張っていって、かつ叩いて段々みなさんがご存知の白になっていくそうです
また、太鼓の音も甲高い音からドンという音に変わっていきます。
実際にいくつか太鼓を見せていただきました
▼鞨鼓(かっこ)とても古い貴重な太鼓です。
▼龍の絵柄が書かれた太鼓もありましたよ
あなたの街の太鼓にも大﨑商店さんで作られた皮が使われているかもしれませんね
今回は、大﨑哲生さんをはじめ大﨑商店のみなさまにお話をお伺いしました
ありがとうございました
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大﨑商店
〒671-0256 兵庫県姫路市花田町高木291-1 [地図]
TEL:079-224-0022
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革の里会員の『トータル・レザー・サポート』様をご紹介します
会社名の通り、『トータル・レザー・サポート』さんは鞄作りの資材の販売から取り寄せまでをトータルにサポートしてくださいます
今回は、『トータル・レザー・サポート』企画開発の渡辺さんにお話をお伺いしました。
革の里の『トータル・レザー・サポート』さんのコーナーには、革でモノ作りするための資材やメンテナンス用商品がたくさんあります
まずは、工具をご紹介します。
▼こちらの3セットでバネホックを取り付けられます。
バネホック(左上)、打具(右上)、打台(左下)
▼こちらは、手縫い用の工具です。
菱目打ち(上2つ)、手縫い糸(右下)、手縫い針(左下)、ろう(中央下)
▼革紐を作るための道具のストランダー(左)と縫いしろなどをすく道具のスキーバー(右)
続いて、メンテナンス商品。
▼ヌメ革用クリーム(ナチュラル素材専用のクリーム)
▼レザークリスタル(革製品をリフレッシュするクリーム)
▼レザークリーン(ツヤ革専用の泡状汚れ落としツヤ出しクリーム)
そして、資材です。
▼各種芯材も取り扱っています。
上から、かばんの型紙、財布の芯などに使うチケン紙(0.3mm)、ウェブテックス(下3枚)は0.4mm・0.6mm・0.9mmが常時置いてあります。
革の里に置いていないモノが欲しければ取り寄せてくださったり、抜き型や刻印も作成していただけます。もし欲しい革があれば探してくださいますし、染織のみも可能だとか
その他、講師派遣もされていらっしゃるそうです
こちらもご希望の時間数や予算等に合わせて、体験内容の相談にも乗ってくださいます。
そして今回お話をお伺いした渡辺さんは、革の里で鞄作りの講師もしていらっしゃいます
▼革の里の生徒さんが作成した鞄
鞄に関する資材は何でも取り寄せてくれ、鞄作りの専門家がいろいろとアドバイスしてくださる『トータル・レザー・サポート』さん
今回ご紹介したモノ以外でも鞄作りの資材で欲しいものがあれば、まずは『トータル・レザー・サポート』さんへご相談ください